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愛川町 教育委員会生涯学習課、
 々   システム情報班 経由
愛川町長 山田登美夫 殿
平成14年11月14日
愛川町中津6205 大木正美
(あいかわ楽習応援団「みんなの先生」登録者)


町所有ノートパソコンの活用提案 

 今、通信ラインに常時接続した公共利用パソコンの常設は「情報の共有」の手段として最低限備わっていなければいけない時代的認知で実現計画をすすめられていることと存じます。
 
 愛川町は現在、平成12年度からのIT講習事業補助金で購入した住民利用用途のノートパソコン31台を有しています。
(FUJITSU FMV-655NU8C/L)
  講習事業終了後、その一部は生涯学習課「楽習応援団/みんなの先生(ボランティア)」制度による運用(=中津公民館などでパソコン講習希望者に貸し出し利用)が始まっていますが、大部分はまだ倉庫に仕舞われたまま実質的な有効活用がされていません。

 一般的に「パソコンの性能進化による買い替え寿命は3年」というユーザー認識が示されています(日経パソコンアンケート統計)。そういう加速時代、可能な限り早い時期に一人でも多くの住民に有効利用される活用案を、技術・コスト資料と共に提案します。

1. 利用希望や活用提案にテーマを絞ったアイデア募集の広報・公聴機会の開催提唱

 町内には、日常の企業勤務などで高度なIT知識を有した人が多様に存在します。が、業務に多忙ゆえなかなか知識の地域提供・貢献の時間を取れないのが実情です。(時間に制約されないメール・掲示版などでの意見交換の専用サイトを開いて活用するのも実利的です)

2.行政・住民ボランティア共同で活用サポートする研究会の発足提唱

(運用・経験の専門知識を持ち寄る「みんなの先生」制度の拡大準用でも可能)

 機材・システムの運用・管理は専門業者に委託すればよいという声もあります。
 が、パソコンのOS(パソコンを動かすための基本ソフト)や、ドライバー(組み込まれたいろいろな機能や接続機材を動かすためのそれぞれの専用ソフト)、実用ソフトなどいろいろ日々改善アップデートが行われていて、なおエラー、不調はあたりまえのように頻繁に発生する現状です。そういう日常的利用者自己メンテナンスを、すべて専門業者に任せて細やかに対応してもらうとしたら、委託契約額は膨大な金額にならざるを得ません。また毎年度の恒久的出費にもなります。

 役所業務の専用コンピューターシステム管理においては当然高度な厳密なセキュリティ管理が絶対条件で、そのための大きなコストが必要なことは必然ですが、不特定多数の公共利用パソコンの運営に際しては、そのサービスの費用対効果は住民自身による十分な論議と評価がされていかなければなりません。

 その意味で、できることから、最廉価な方法で、職員・住民たち自身で自立的に運用開始することが最速の実現方法と考えます。

3.庁内ITサポート部署の増員・充実・拡大の要望

 庁内IT管理サポート専門部署=システム情報班などのシステム管理・サポート体制を庁内LANだけから住民利用パソコンの範囲まで拡げ、そのための専門的技術職員の増員・充実・拡大と、縦割りに捉われない、住民サービス各課との日常的な領域重複の連携サポート運営を提案要望いたします。

4.必要インフラ整備提案の概要と概算コスト 

  • 分散配置基本として、利用利便可能性のもっとも高い、本庁舎、図書館、中津公民館半原公民館一号公園体育館ほかの最低5箇所(※1)に最低各3台ずつ(※2)常時接続常設設置する。

  •  
  • その他約半数のパソコンは随時各公民館パソコン講習などで多様な講座の同時利用貸し出し可能体制として、常時接続設備と共に配備する。

  •  鉄道などの交通利便の良くない、人の集まる過密集中市街地もない、言はゆるローカルな町の住民利用施設には他市との人口比による程度の充実度でいいとする考えもあるようです。が、物理的交通手段が不足する所ほど逆に情報通信網手段が補って活躍の真価が発揮される場は他にありません。

     充実した、住民自身のパソコンとして簡単に気兼ねなく手に触れる環境があちこちに出現すれば、利用度と恩恵度は確実に増加すると確信します(※3)。すくなくとも、箱にしまわれたまま時代的寿命を終える宝物としてよりは。

    (※1)施設特性上、お客様や余暇時間にリピーター利用率が多い。

    (※2)常に「複数台」利用可能なサービス体制と、うち一台が不調状態になってもカバーできる「バックアップ」体制はサービス&パソコン利用上の常識。

    (※3)【パソコンの利用目的】メール、インターネットを利用したい、が双璧。
    【パソコン利用希望者の層】:パソコンを利用してみたい人は70歳以上の層にも及びます。
    パソコンをすでに利用している年齢層の統計比率(2001年総務省調査)
    20代 80%
    30代 60%
    40代 50%
    50代 35%
    60代 15%
    70代 13%
    と、また逆の割合で、学んでみたい要望度が旺盛にあるようです。愛川町では40-50代女性の学習要望が一番多い社会生活的関係性が如実に見えています。

    【利用しない理由】購入する経済的余裕がない。使いこなす自信がなく購入が無駄になる心配。家庭内にパソコンはあるが使い方を教えてもらえない、学習する機会・手がかりがない。
    以上のような実態がある。

補正:11/15
必要な施設・機材整備(調査時最安レベル市場価格実費)
税込単価
数量
小計
(1) 電話回線の購入、引き込みNTT工事
  (5施設、中津公民館はADSL2回線要)
  • 電話加入権売買ショップからの回線買い取りADSL/ISDN

  • (市場価22,000円前後=NTT(76,440円)比較で1回線あたり54,000円節約)
  • NTT電話線引き込み工事(10,000円前後/施設内任意の場所まで)
22,000

10,000

 

6
7
6
7

 

132,000
154,000
60,000
70,000

 

(2) 回線接続料 (数字青太字は年間ランニングコスト) 3,150
5,568*12
 
 

2,940
15,600
6,550*12
8,116*12
 

5
5
 
 

1
2
2
1
 

15,750
334,080
 
 

2,940
31,200
15,720
8,116
 

(3) 各施設の施設内電話配線工事
    本庁、図書館、一号公園体育館、各公民館ともサービスカウンター配置は単純な電話線既設配管パイプ内でのライン新設、あるいは露出配線による新設可能なので(1)のNTT初期工事範囲で可能な公算大。
(0) 5 (0)
(4) 各公民館施設の時代対応本体設備改良工事
各階各利用室には本来通信配線は時代的に必須設備。(現状は一階受付管理室にしかライン配管が用意されていない)
既設インターホーン用配管パイプ系統を共用して各階各部屋に配線入れ替え可能。あるいは好ましとはいえないが露出配線として新設。
施設側の工事となるので配線工事概算30万円(露出)〜50万円(配線入れ替え/上限)
    中津公民館
    無線アクセス可能半原公民館
(500,000)
(300,000)
1
1
(500,000)
(300,000)
(5) ネットワーク機材 3,500
20,000
0

12,500

6,000
 

 

5
1
1

6

6
 

 


17,500
20,000
0

75,000

36,000
 

 

(6) パソコンのアップグレード、メンテ
  現状性能は不特定多数利用として脆弱、不安定、管理機能不足
  • 現状メモリー性能64MBから128MBモジュール一枚を増設、計192MBに。製品単価のみ1台あたり

  •  
  • 現状OS Windows98SEからWindowsXPへのアップグレード (製品単価のみ1台あたり14,500円程度)
  • システムバックアップソフトの導入(※)

  • (Norton Ghostライセンスパック)31台分
  • 増設・UPDATE作業 「みんなの先生」規定講習料金相当/有志人件費

  •  
  • その他、機械的故障をサポートするメーカー保守契約

  • 月額1台あたり1,800円のいわば保険→検討項目
5,000
 

14,500

58,590

(2,000)
 
 
 

 

31
 

31

1s

31
 
 
 

 

155,000
 

449,500

58,590

(62,000)
 
 
 

 

- - -
(数値補正:11/16)
参考:(6)をメーカー委託すると参考標準見積もりで概算160万円(富士通サービス&サポート調べ
(※)システムバックアップソフト:誰でも利用できる不特定多数用途パソコンは、またヴイルス配布者のような悪意の知識誇示でシステムを壊すことのできるいたづら者にも晒されることになります。
機器とOSのパスワードロックの他、専門知識を有しない施設職員誰でも簡単にシステムを復旧できるバックアップソフトで通常の安心開放利用が可能。

また、世界の開発研究者有志の奉仕協働で進化を続けるオープンなOS/LINUX ベースのCD-ROM1枚で起動するオープンソース KNOPPIX 日本語版が、独立行政法人 産業技術総合研究所(いわば日本のIT研究開発最先端機関)から提供が開始されている。ハードディスクなしで稼動できるため、システムに一切のいたづら書き込みが不可能。このシステムでも開放利用が可能。これをサブシステムとして備え、さらに皆で、Microsoft一辺倒独占の依存から、日本の情報技術頭脳の運営研究を積極的に取り入れていくことも同時に提案としたい。サンプルCD添付
KNOPPIX関連リンク付加(11/16)

作成:OokWood & LoveRiver.Net Digital Support Team